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2011.3.4発行. No67(毎週金曜日発行)
セイガンスピーク/アルファベンディ メールマガジン
Sagan Speak / Alphabendi
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このメールは、これまで弊社とお名刺を交換又はメールアドレスを教えて頂いた学校関係者様にお送りしています。
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■ 今 週 の I N D E X
1.気になる最近のニュース
2.リンクインシステムの要素を取り入れた放課後講習(その2)
3.日本の中の不思議な英語表現(その50)
4.スティーブン・オーストウィック自叙伝(第48話)
5.英作文コーナー(その41)
6.編集後記(メルマガ編集者らによる雑感コーナー)
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1.気になる最近のニュース(2/26〜3/3)
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■高3、難関を突破 税理士試験「簿記論」合格率12.5%
http://www.asahi.com/edu/news/TKY201102280250.html
■立教大「英語の問題がネットに掲載された」
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110227/edc11022718030005-n1.htm
■韓国では組織的携帯カンニング発覚300人以上「無効」も
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110227/edc11022722210010-n1.htm
■受験はなぜ2、3月?
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110228/edc11022807350000
■海外留学の減少、企業にも責任?
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110228/edc11022818010003-n1.htm
■クローズアップ2011:入試ネット投稿 ヤフー知恵袋、登録745万人
http://mainichi.jp/life/edu/archive/news/2011/03/20110301ddm003100132000c.html
■入試問題ネット投稿:酷似投稿、昨年6月から 京大の過去問も
http://mainichi.jp/life/edu/archive/news/2011/03/20110302dde041100049000c.html
■入試問題ネット投稿:妨害電波で携帯対策 大学から問い合わせ殺到
http://mainichi.jp/life/edu/archive/news/2011/03/20110302dde041100049000c.html
■白河市が奨学金制度…福島
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20110228-OYT8T00487.htm
■入試携帯持ち込み禁止、文科省要請へ…3月にも
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20110228-OYT8T00800.htm
■「日本の学力格差解消、上海を参考にすべきだ」
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20110301-OYT8T00246.htm
■小学校の英語教育支援、宮城教育大が研究センター
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20110301-OYT8T00447.htm
■中学生の学力向上「先輩」がサポート…三重
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20110301-OYT8T00468.htm
■「丸窓電車」高校に譲渡、上田電鉄が無料で
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20110302-OYT8T00631.htm
■教員免許取得可能に…障害者学ぶ筑波技術大
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20110302-OYT8T00635.htm
■「携帯」にピリピリ、電源オフ徹底へ…宮城
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20110302-OYT8T00637.htm
■高校入試、携帯禁止徹底へ…岩手県教委
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20110302-OYT8T00636.htm
■研修不足 担任に不安
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20110302-OYT8T00169.htm
■学生サークルで授業力
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20110226-OYT8T00201.htm
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2.リンクインシステムの要素を取り入れた放課後講習(その2)
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先週にご紹介いたしました弊社の放課後講習の企画ですが、お陰様で多くの反響を頂戴しております。
以前から外国人講師による補講的なサポート授業について、多くの先生方に関心を持って頂いておりましたが、
今回のような1コマあたり1万円+税という明解な価格体系
(週一回月あたり3回実施としても、年間で合計20〜30回で20〜30万円+税)、
並びに、弊社リンクインシステム(4技能統合授業)の試用的な導入も兼ねられるという
副次的な効果が反響を後押ししているのかもしれません。
ある学校の英語科の先生によれば、
長期にわたって勤務している直接採用の外国人講師が
放課後の補講実施に非協力的なので、弊社のような外部の第三者へ発注してみたいという事情や、
現在利用中の派遣業者からの外国人派遣講師の指導能力に問題があるものの、
当該派遣会社との長年にも及ぶ良好な関係を損ねたくないが故に、
通常授業ではなく、あくまでも放課後講習への派遣であれば、関係は損ねず、
講師へのメッセージにしたいという事情があるようです。
いずれにしましても、授業内容に自由である放課後講習であれば、
弊社が主張する4技能(「読む」、「聞く」、「話す」、「書く」)の
統合型の講習が、学校の指導方針やシラバスに気兼ねなく可能なのかもしれません。
言うまでも無く、大学入試における英語試験は、長文読解(「読む」)を中心にした非4技能試験であり、
一部、和文英訳(「書く」)やリスニング(「聞く」)が加えられて、
ようやく1〜2技能(多くても3技能)の試験となっております。
大学進学実績を重視する以上は、学校は特定の技能に偏重した指導にならざると得ませんので、
生徒はたとえ満足な英語を話せなくても、長文さえ読めれば、大学入試には合格できるかもしれません。
その結果、ほとんどの大学生は、英語の長い英文は読めても、同じ内容の英文を書いたり、
同じ内容の英文を話すことはできないという、不十分な英語力しか持ち合わせていないことになります。
しかも、受験が終わったとたん、入試というモチベーションを失いますので、
せっかくの上達した「読む」能力の維持すらできなくなる恐れすらあり、
最悪の場合、何も残っていないという無残な結果をもたらします。
そんな大学生が、やがて就職の時期を迎えて、
企業が求めるようなグローバル経済の中で活躍できるような英語力をアピールできるかは疑わしいところです。
今どきの学生が、有名大学に入学して、そのまま有名企業に入社することが、
人生の成功であるといまだに信奉しているとは思っていませんでしたが、
昨今の有名大学の入試で携帯電話による難関大学への入試不正事件を鑑みると、
どうやら、いまだに学生にとっての有名大学・有名企業至上主義は変わるところはないでしょう。
大学受験とはあくまでも自身の経歴に花を添えるだけの役割と割り切っているならば、
入試問題だけを解くテクニックを短期で効率よく身につけようとする行為は当然であり、合理的でしょう。
しかし、本質的なものは、決して身に付かないでしょう。
先日、ある私立高校へ訪問した際に、英語科主任の先生がおっしっていた言葉が象徴的でした。
「ウチは有名大学への合格実績を上げて生徒募集を有利する事しか興味がありません。4技能講習なんて不要です。」
しかし、有名大学で、不況下でも比較的就職に強いと言われているような
MARCHに合格した生徒達であっても、毎週のように就職セミナーに参加し、
100社近くエントリーシートを提出し、
何十社も面接を受けてもいまだに内定が取れていない生徒も珍しくありません。
「最近の大学生の就職難は、日本が不況だからです。」・・・
果たしてその説明はどこまで通用するのでしょうか?
この不況であっても、有名企業ほど、日本人社員ではなく外国人社員の採用数を伸ばしていますし、
留学生だけを対象にした就職セミナーでは、各企業の採用担当者は参加学生を奪い合っています。
有名企業といわれるような企業ほど、グローバル化を推し進めており、
将来性のない国内市場だけへの依存からの脱却を図り、海外売上の拡充路線へシフトしています。
したがって、極論すれば、海外市場での売り上げで企業に貢献できるようなグローバル社員であれば、
できるだけ多く雇用したいというのが有名企業の本音でしょう。
昨年の大学生の人気就職先ランキングで第1位だった三菱東京UFJ銀行は、
来年度(2012年度)の新卒採用を昨年と比べ、
なんと50%増加の1300人の採用方針を発表しました。
この不況下にもかかわらず、この増員です。
決して、同社に採用者増加分に見合うだけの飛躍的な収益回復があった訳ではありませんが、
今年4月から、入行5年の若手行員100人以上を
国内支店から欧米やアジアの拠点へ配置転換していくそうです。
つまり、将来に収益の見込める海外事業に配置転換させるための社員増だと説明されています。
それにしても、2010年度の新卒採用は650人だったことを考えると、
グローバル経済に対応できるようなグローバル社員を早急に増やしたい思惑が垣間見えます。
そんな有名企業のニーズに対応するだけの学生が、大学から輩出されているのでしょうか?
グローバル社員にとって英語は最も不可欠なツールの一つです。
確かに私立中学・高校にとって、生徒の大学合格実績がその後の生徒募集を左右し、
学校運営の基盤になっている現実をみれば、
どうしても受験特化型の英語授業にならざるを得ないでしょう。
そんな事情にもかかわらず、冒頭申し上げた数校の学校が、
弊社の4技能向上プログラム(放課後英語講習)を導入しようとし、
グローバル化に対応できるような人材を育成しようとしている姿勢には
敬意を表したいと思います。
グローバル企業に勤務するためには、グローバル社員にならなければなりません。
そしてグローバル社員になるためには、グローバル学生にならなければなりません。
来週は、その辺の説明を深めていきます。
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3.日本の中の不思議な英語表現(その50)
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私たち日本人が外国へ訪れると、街の中で不思議で不適切な日本語に出会うことがありませんか?
同じように、外国人(この場合、英語のネイティブスピーカー等)が、
日本の街中で不思議で不適切な英語表現を見ることもあるのではないでしょうか?
今回はある読者様からの要望に基づき、「古奈屋」という行列のできるカレーうどん屋さんの
店内に掲げられた店主からのメッセージ文です。日本語の他に英語でも併記されていますので、
あきらかに外国人へ対応も視野にいれたものとなっております。
(日本語版)
ずっと素人でありたい。
素人のうどん好きが、探究心で作り込んだのが、
当店のカレーうどんでございます。
家で食べる「カレー」と「うどん」が出会ったら、
さぞ、美味しかろう、と。
そこには料理の基本や専門的な決まり事などは、存在しておりません。
美味しいうどんが好きな素人の発想と舌、それがこのカレーうどんの母でございます。
ずっとずっと私どもは、素人の目線でうどんと向き合っていきたい。
美味いものは、国境を越える。私は、素人という名の料理人。
以上のような一見すると良くわかない文章ですが、
如何に店主が真摯でピュアな気持ちでカレーうどんに向き合ってきたかを
訴えた説明文のつもりでしょうが、これではまさに詩ですね。
この文章の横に併記された直訳的な英語版は下記の通りです。
Want
to be a forever udon lover.
I
am an amateur udon lover.
Under
my deep spirit of inquiries, the curry udon was
born
in my kitchen.
Have
been dreamed it must be superficially delicious
if
the curry and udon eaten at home got together with.
Foundation
or professionals is not the matter in the cooking.
Mother
of the curry udon is the amateur udon lover’s
Creativity
and the sensitive tongue.
Always
want to face with udon at the view of amateur.
I
am the cook naming udon lover.
これは、確実にネイティブスピーカーの失笑を誘います。
笑いすぎて、ほおばったカレーうどんを吐き出さないよう祈りたいものです。
英語版もさることながら、日本語版も、店主の世界観をどれだけの人が理解できるか不明です。
ちなみに、私にとっては、「うどん」と「自宅で食べているカレー」の混ぜて食べておりましたこともあって、
店主が訴えるほどの大発見ではなく、単なる「オフクロの味」でしかありません。
それはさておき、世紀の大発見をした店主の本意を汲み取りながら、多少、違訳かもしてませんが、
下記のような改定案を考えてみました。
原文の詩的な要素よりも、広告的要素を強調してみました。
I am a Japanese udon
enthusiast who is constantly seeking
delicious taste to
incorporate in my own original curry udon.
With much love and care,
I created my own unique curry udon
recipe in my kitchen at
home. Unlike other curry udon,
which have a simple and
dissatisfying curry taste, my distinct
recipe contains the
familiar essence of real home-cooked curry and rice.
There is no magic formula to creating unique meals that are
universally appealing,
it requires trial and error, a passion for food,
and a sense of
adventure.
I continue to use these sensibilities to
bring you thoughtfully
prepared meals unequaled
in quality and taste.
如何でしょうか? 直訳するよりも、店主の言いたいことがネイティブにも伝わるのではないでしょうか?
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4.スティーブン・オーストウィック自叙伝(第48話)
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弊社のスティーブン・オーストウィックによるコーナーですが、日常の事、自身の事、家族の事、思想、詩など、
多岐にわたって執筆しております。
Hi to you all out there. Well, another weekend ahead for us all,
let’s hope we all get
chance to do something enjoyable with it. I’m still carrying a cold, and I can’t
seem to
get rid of my ticklish cough, I keep tickling it, but it
keeps coming back for more, other
than that things healthwise are not so bad. I did a have a bout of melancholy last
weekend though and strangely enough I think it had something
to do with the Tokyo
Marathon, I really think that’s what triggered it off. I’m now at that age where I need
to prove to myself that I can still do things I could do
when I was in my twenties and
thirties, and listening to one or two people around me
talking enthusiastically about
their participation in the marathon really made me feel
depressed. This is unusual
because I’m usually very supportive of anybody that goes out
of their way to
challenge themselves.
It could be that the old testosterone levels are well down and
I may well be heading into a mid life crisis or entering the
male menopause, I think
they are one in the same, aren’t they? I just know that I feel I’m missing out
on
something and the desire to want to challenge myself in some
way to do something
that I’ve perhaps always shied away from is constantly by my
side and making me
feel a bit miserable - 'Pull yourself together man and just do
it', that's how it should
be, but it's not quite that simple sometimes, is it?
Anyway, last Sunday during the
time the marathon was being run, I ended up going for a
long walk and spent some
time pondering my life and the lives of others around me. On my travels I penned a
bit of poetry that at the time I wasn’t sure if it was worth
tapping out and sharing
with you, but after reading it through a few times I thought
it just might be useful for
one or two of you.
That’s if you can understand what it is I’m talking about
– my poetry does leave a lot to be desired and it’s not that
easy to figure out at best
of times.
Anyway, here goes – you’ve been warned.
Is a mid life crisis and the male menopause one in the same?
I think I’m
in a mid life crisis.
Because I’ve
recently become interested in one or two vices.
I’m not doing
anything criminal or immoral.
Certainly not
yet and I hope I never shall.
But I have to
admit, I’ve been thinking about the life I thought I’d put to rest.
Thinking
about rendevous with pretty young things.
I fantasise
about charming them with my old school ways of wooing.
I become
excited, then guilt kicks in and I pretend it’s just a test.
Because I
know it’s a no win win situation I’m potentially in.
But
fantasizing is okay, it’s what keeps most of us sane.
If it’s done
in the right way it’s harmless and it doesn’t cause pain.
But it
doesn’t matter in marriages that are liquefying and slowly going down the
drain.
Children are
important in a marriage.
They are what
tend to keep the family unit together.
I hope the
vows I took and the promises I made to my wife to stay together.
Till death us
do part will help me put something back into a half empty heart.
I hope I can
rekindle and top up this ticking part with the feelings I once had.
Right at the
start of a relationship that started out well.
But it’s just
getting harder and harder to sell.
I don’t
expect I will be accused of destroying the lives of others.
Through the
temptation of wanting to take lovers.
I think it
will be controlled by my hesitation through a sense of what’s right and wrong.
Maybe I just
need to fall in love with my wife all over again.
Trust and
like myself a bit more and maybe then.
The crisis I
feel I’m having will disappear as it will for others.
Without ever
succumbing to the taking of lovers.
Finding
something to reenergize my love for life, my love for my wife.
And not make
excuses that time never allows.
Because
that’s when internally we end up having rows.
I must tell
myself that if I’m going to do it and do it now.
I don’t need
to hesitate and put off tomorrow what I can do today.
Make a vow
and bow to my innermost self.
Because all I
really want is happiness and health.
Without it,
what’s wealth?
A poem by
Stephen Austwick.
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5.英作文コーナー(その41)
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■このコーナーでは、日常の学校で教職員の方が遭遇するかもしれないシーンにおける
スモールトークを英語で言えるように養成します。
このコーナーでは、問題文とその対訳を安易に併記する方法を廃しまして、
ご自身の今の英語力を駆使して悩みながら答えを紡ぎ出して頂くという手法を
採らせて頂きました。
故に各質問には、特定の模範回答を併記しておりません。
解答パターンは、読者様の数だけ存在しますし、様々な言い方が可能なので、
どうか気軽にご回答をお送り下さい。
なお、お送り頂いたご回答へは、弊社の外国人講師が丁寧に添削してメールで返信します。
このコーナーが皆様の英語力アップに貢献できれば幸いです。
●ご質問その1(問題文をクリックして自作回答をメールして下さい)
●ご質問その2(問題文をクリックして自作回答をメールして下さい)
皆様からのご回答をお待ちしています。
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6.編集後記(メルマガ編集者らによる雑感コーナー)
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今春に卒業する大学生の就職内定率は概ね6割と発表されています。
つまり、新卒の5人に2人は就職できないことになりますが、
こうした状況下にもかかわらず、彼らの就職希望先は相変わらず大企業志向あり、
この固執が、こんな就職内定率に反映されているのかもしれません。
ある調査によると、新卒のたった半分しか、中小企業のへの求人応募をしていないことが判明しております。
その理由は、次のようなものが挙げられています。
「安定感に欠ける」、「知名度が低い」、「福利厚生が不十分」、「給与・待遇が良くない」、
「競争力が弱い」、「世間体が気になる」、「転職などのキャリアアップがしにくい」、
「自分を一番高く売り込める時に、中小企業に入社しなくても、大企業からの転職時にいつでも入社できる」
ともかくも、入社希望学生数と大企業の採用枠のミスマッチは今後も続くことでしょう。
そんな中、中小企業は、これまで大企業へ就職していたような高学歴の優秀な人材を
獲得する契機とみて、積極的な採用を始めています。
例えば、大阪のある太陽電池用シリコンウェハー製造企業は、今春採用者数は当初28人でしたが、
「今のこの時期が欲しい人材を採用する絶好の好機」と見て、結局55人の新卒を確保しました。
横浜のある通信技術支援業の企業は、スマートフォンの普及によって工事受注件数が増加しているため、
既に出した7名の内定に加えて、さらに採用を増やしたいと考えているそうです。
大阪のある計測機器の製造業者は既に確保した4名の新卒以外に、
将来のアジア展開を見据えて、国際感覚豊かな日本人学生(要するに留学経験者)の他に、
外国人留学生をあと数名採用することを決めています。
東京のあるコンピューターソフト開発会社は、
自社開発のマークシート読み取りシステムのヒットにより、
システム導入の顧客増加に対応するために、三月までの間に緊急で追加採用を決めました。
いまから42年前の1970年の新卒とっての人気企業の第一位は、あの日本航空でした。
2005年にも5位にランクされていたこの企業が、昨年にたどった道は既にご承知の通りです。
現在、たとえ人気のある大企業も、あと40年後の運命は誰もわかりませんが、
所詮、そんなハナシをしたところで、やはり新卒は、将来よりも、
現時点での人気企業を選好することになるでしょうし、それは、学生の親も同じでしょう。
ある経済評論家の指摘によると、現代のような不況下にあっても、
新卒が、相変わらず大企業志向が捨てきれず、
なかなか中小企業への就職へと舵をきれない要因の一つに、
世間への体面の他に、学生の親や身内・親戚への配慮・体面が挙げられています。
その意味で、中小企業は新卒を対象にした企業説明会だけではなく、
手塩にかけて大切に育てた我が子がむざむざと中小企業への就職することに
難色を示すような学生の親を対象にしたような説明会も必要なのかもしれません。
我々は、新卒が保護者を伴って企業説明会に出席することを冷笑し、時に批判したりもします。
しかし、良く考えてみると、少子化の日本において、新卒の大企業偏重主義を変えて、
貴重で有能な若年労働力を成長性のある中小企業へと気持ちよく就職させる意味において、
親子同伴の企業説明会は、「アリ」なのかもしれません。
皆さんはどう思いますか?
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