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2010.12.17発行. No59(毎週金曜日発行)
セイガンスピーク/アルファベンディ メールマガジン
Sagan Speak / Alphabendi
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このメールは、これまで弊社とお名刺を交換又はメールアドレスを教えて頂いた学校関係者様にお送りしています。
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■ 今 週 の I N D E X
1.気になる最近のニュース
2.社会人の英語学習法とリンクインシステム
3.日本の中の不思議な英語表現(その42)
4.スティーブン・オーストウィック自叙伝(第41話)
5.英作文コーナー(その33)
6.編集後記(メルマガ編集者らによる雑感コーナー)
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1.気になる最近のニュース
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■公立小警備員「存続を」 大阪・羽曳野、2万人請願
http://www.asahi.com/edu/news/OSK201012120015.html
■学生駐車場、大混雑 福島・県立医大
http://www.asahi.com/edu/news/TKY201012120104.html
■時間割りと復習両立、特注「αノート」 福岡・板付中
http://www.asahi.com/edu/news/SEB201012100064.html
■フィンランド式に学べ PISA上位国 塾や地域で実践
http://www.asahi.com/edu/news/TKY201012130027.html
■6歳の園児、英検準2級合格 授業は週1時間だけだけど
http://www.asahi.com/edu/news/OSK201012140162.html
■29歳大学1年生、夢へ第一歩
http://www.asahi.com/edu/news/TKY201012150263.html
■総連、小中学校の「補助金死守」に方針転換
http://sankei.jp.msn.com/life/education/101212/edc1012120151000-n1.htm
■「主幹教諭」はつらいよ!? 希望降任者が増加
http://sankei.jp.msn.com/life/education/101214/edc1012141701001-n1.htm
■父親が「いじめた」生徒を中学校内で平手打ち 学校が当事者を面会させて… 栃木
http://sankei.jp.msn.com/life/education/101215/edc1012151233002-n1.htm
■立命館移転 「全入時代」に生き残り策 地元は歓迎、ライバルは静観
http://sankei.jp.msn.com/life/education/101215/edc1012152016003-n1.htm
■優秀な教員確保へ他県と連携で効果? 東京都が始めた「協調特別選考」
http://mainichi.jp/life/edu/archive/news/2010/12/20101211ddm013100094000c.html
■教育ローン利用者の平均198万円、年収の37%−−今年度推計
http://mainichi.jp/life/edu/archive/news/2010/12/20101212ddm013100017000c.html
■「バラマキだ」と中学生、蓮舫大臣たじたじ
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20101210-OYT8T00618.htm
■来年度35人学級見送り、人件費抑制を優先…政府方針
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20101214-OYT8T00239.htm
■北海道教育長・北教組委員長、学力問題で異例の直接討論
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20101214-OYT8T00596.htm
■学校給食費滞納、市が徴収へ…横浜
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20101214-OYT8T00597.htm
■中高生盗作相次ぐ…詩・短歌コンクール
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20101214-OYT8T00601.htm
■学校図書館の充実など要請…文科省
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20101215-OYT8T00222.htm
■悪質な給食費滞納、仙台市が強制執行検討へ
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20101215-OYT8T00436.htm
■心労多い教職員、「精神疾患で休職」増え続け…埼玉
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20101215-OYT8T00440.htm
■公立小・中学校、発達障害5.3%…福井
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20101216-OYT8T00321.htm
■高校校進学希望 最高98・7%…岡山
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20101216-OYT8T00322.htm
■校庭の芝生、無断で剥がす…「練習に支障」と野球部員の保護者ら
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20101216-OYT8T00358.htm
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2.社会人の英語学習法とリンクインシステム
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検索エンジンのグーグル鰍フ名誉会長を務める村上憲郎氏は主張しています。
「『英語ができない人として生きていく』という選択は、
これからの時代、相当なリスクを背負った選択になります。」
そんな村上氏は、なんと英語を30代台になってから独学でマスターしたそうです。
確かに、30歳代までに英語をマスターしなければ、
おそらく今日の氏の立場も無かったことでしょう。
一度の留学経験もない彼の英語上達の秘訣は、その著作「村上式シンプル英語勉強」
の中で紹介されています。
そこには、20代前半で社会人になってからの
彼の実践してきた英語勉強法を5つのポイントにして紹介されています。
@英語の小説を10冊は読む
300万語の単語に触れれば、英語で読めるはずであろうが、
まずは100万語を目標にする。
つまり、普通の英語小説にして約10冊、ノンフィクションなら約5冊を目標とする。
ただし、読む際は、パラグラフを一気に読むこと。後戻り、息継ぎは禁止。
分からない単語が有っても、辞書で引かない。
初心者には、単語の密度が濃い探偵小説がお奨め。
A1000時間、筋トレならぬ耳トレ
あくまでも知力ではなく、感覚のトレーニング。
英語を聞き分ける耳へと鍛えるためには、
とにかく毎日聴き続けるしかない。
1日1時間を3年続ければ、トータルで1000時間となる。
B会話は5パターンを基本とし、100の話題を丸暗記
日常英会話をたった5つのパターンに集約させる整理が必要。
「挨拶」、「依頼する」、「質問する」、「意思を伝える」、「相手の意向を聞く」
これらの基本表現をまずは丸暗記しておけば、間違いはない。
但し、日常であっても特別な場面や、非日常的な対応において、
応用パターンが必要となってくる。
そこで、「自分および自分の関心事に関わる100の文章」を
あらかじめ用意しておく。
これで、十分に会話は成立する。
C「英作文」ではなく「英借文」
日頃、英語で文章を書く訓練をしてこなかった日本人にとって、
英作文は難しく、まして学生でははく社会人にとっては苦手意識が一層強い。
そこで、ネイティブの書いた英文レポートやメールを
保管しておき、その文をコピーやペーストして自分なりにアレンジする。
そのためには、日頃から自分の仕事や趣味に関係する分野の
英語のニュースやブログといった素材を集めるように
努め、チェックしておく努力が必要。
学生と違って、日常生活で英語学習に多くの時間を割くことが出来ないビジネスマンには、
こうするしかない。
D単語集を毎日、電車の中で眺め、暗記をしようとしない事。
自分の英語レベルにあった単語集を購入又は手に入れて、
ひたすら眺める。あせって単語カード等を作成して暗記することもしない。
スキマの時間はとにかく、単語を見つめる。
最終的な目標は、1万語とする。
以上5ポイントを集約すると、どうやら、村上氏の主張は、
英語をモノにするためには4つの技能を満遍なく網羅する勉強が近道であるという
ことに帰結しそうです。
「多読中心の英語カリキュラム」や「聞き流すだけでOKの英語教材」とか、
どちらかというと、一技能に偏向した学習方法が日本では広く実施されていますが、
その主な理由は、学習者の負担感を軽減するためであったり、
或いは指導員が4技能を同時に指導することが出来ないためなのかもしれません。
しかし、たとえ昔から何度も聞きながしてきたような大好きな洋楽の歌詞であっても、
未だに全ての聴き取れませんし、
受験レベルの長文読解能力が大学合格レベルに達しても、
同じような内容の英文を書くことはできませんし、
同じ内容を話すことも困難かもしれません。
村上憲郎氏は、1947年生まれの63歳、1970年に京都大学工学部を卒業し、
日立電子鰍ノ入社。78年に日本DEC梶A
その後、データベースソフト大手のインフォミックスソフトウェア鰍フ日本法人社長、
さらに、カナダの通信機器会社のノーザンテレコムジャパンの社長を経て、
2003年、グーグルの副社長兼日本法人社長に就任し、
2009年より現職であるグーグル鰍フ名誉会長の職を務めています。
そんな、今風のサラリーマンが嘱望するような理想的な経歴を持つ村上氏は、
自らが主張する英語の学習ポイントで、4技能のバランスの取れた学習を提唱しています。
彼のような高い学歴を持っていても、
結局は、受験英語を超えた4技能型の英語学習を余儀なくされ、
30歳代になって初めてようやく英語がモノにしたということからも、
いわゆる、日本人にとっての実用的な英語力獲得の方法論としては、
有益なアドバイスになるのではないでしょうか?
彼の主張する4技能を同時に学習していく方法を否定するのか、肯定するのか、
は皆さんの判断の分かれるところですが、
弊社のリンクインシステムは、20〜30歳代からではなく、
中学高校という10代から4技能同時型の英語教育を実現させています。
皆さんはお考えは如何でしょうか?
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3.日本の中の不思議な英語表現(その42)
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私たち日本人が外国へ訪れると、街の中で不思議で不適切な日本語に出会うことがありませんか?
同じように、外国人(この場合、英語のネイティブスピーカー等)が、
日本の街中で不思議で不適切な英語表現を見ることもあるのではないでしょうか?
今回は文房具屋で見つけた、バインダー形式のフォトアルバムです。
“hump”というブランドネームであるらしいのですが、
英文で書いてある商品説明の宣伝文句です。
Casual style hump
hope always sees
beautiful things.
And I want to record a
moment in time.
意味が分からない内容であるばかりでなく、
商品名の“hump”という語は、危険な性的な表現です。
それが「カジュアルスタイル」にくっついていますから、
さらにオカシクなっています。
これを読んだネイティブスピーカーから、
“I prefer a homestyle hump.”と言われそうな気がします。
改訂案は以下の通りです。そもそも詩的な内容なのでそれに合わせてみました。
Casual Style Hump
Brand photo album
Record those moments in
the time and find hope in beautiful things.
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4.スティーブン・オーストウィック自叙伝(第41話)
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毎回、好評連載中の弊社のスティーブン・オーストウィックによるコーナーですが、
今回は弊社派遣講師のショーン・グリーン講師のエッセイをご紹介したします。
Long Drives on Route 36
These days during winter
vacation, if I go visit my Japanese in-laws
across town in Tokyo, I take a train. When we go see my
family in the
United States, we fly (of course!) When I was a boy,
however, my family
always went by car to my maternal grandparents’ home in
Colby,
Kansas. We lived in eastern Nebraska, so the trip took six
hours, and
we usually made this trip in the evening after the last day
of school.
I still have very clear memories of the many trips over the
years,
riding in the back seat of our red Volkswagen bug.
This poem, titled Route
36, is about one of those trips.
(By the way, a real mid-westerner pronounces the word rout,
not root.).Route
36 is a straight, flat two-lane highway that runs
through the state of Kansas along the northern border. Route
36
passes near the geographical center of the 48 contiguous
United
States, and we always used to make the joke that we were
truly
driving through the middle of nowhere. It certainly felt
like the
middle of nowhere on cold winter nights. It gets down to
minus
15-20C in Kansas and it is often windy and snowy as well.
A&W is a drive-in hamburger restaurant most famous for
its root
beer. Feedlots are giant industrial cattle farms and when
you
drive past one, the smell is truly breathtaking.
Route
36
By
Sean Green
Looking
out the backseat window
I
ask Dad why the full moon seems to follow us,
How
it floats over the horizon, rising slowly,
As
we move west across the night prairie.
He
answers all of my questions patiently,
Keeping
one eye out for deer.
Every
year the same scene slides past –
The
feedlots, pastures, snow-covered fences,
Lonely
Kansas farmhouses shining with Christmas displays
And
highway signs that mark our progress, mile after mile.
The
names of towns sound like places with secrets,
Smith
Center, Mankato, Phillipsburg, Gem,
And
each one is a haven of yellow streetlights
Where
we stop to refuel, or grab dinner at an A&W.
I
eat in the car
And
look up at the stars
And
the full moon as it gains on us.
Unable
to fathom the night and long road ahead,
I
fall asleep to the gentle rocking of the car
And
the low, steady hum of the tires.
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5.英作文コーナー(その33)
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■このコーナーでは、日常の学校で教職員の方が遭遇するかもしれないシーンにおける
スモールトークを英語で言えるように養成します。
このコーナーでは、問題文とその対訳を安易に併記する方法を廃しまして、
ご自身の今の英語力を駆使して悩みながら答えを紡ぎ出して頂くという手法を
採らせて頂きました。
故に各質問には、特定の模範回答を併記しておりません。
解答パターンは、読者様の数だけ存在しますし、様々な言い方が可能なので、
どうか気軽にご回答をお送り下さい。
なお、お送り頂いたご回答へは、弊社の外国人講師が丁寧に添削してメールで返信します。
このコーナーが皆様の英語力アップに貢献できれば幸いです。
●ご質問その1(問題文をクリックして自作回答をメールして下さい)
●ご質問その2(問題文をクリックして自作回答をメールして下さい)
皆様からのご回答をお待ちしています。
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6.編集後記(メルマガ編集者らによる雑感コーナー)
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日本のイルカ漁を批判的に取り上げた映画「コーヴ」を知ってますか?
国内の漁業関係者からの抗議で、この映画の上映を中止する映画館が相次いでいます。
日本古来の漁業文化にも関わらず、
出来る限りこうした騒ぎを大きくしたくないという個々の思惑が働き、
自主規制に努めているような感が否めません。
人間はいまのところ他の動物から食べられる心配がないため、
形の上で、人間は食物連鎖の頂点に君臨しています。
日常生活で希薄となってしまった食物連鎖の中は、
人間も単なるその一員でしかないという図式は、
漁という行為を生業とする人々にとっては身近なことかもしれません。
彼らからすれば、人間以外の生き物であれば、
それがどんな生き物であれ、狩猟対象物としか見なしようがありません。
世界の擁護派は、イルカやクジラは脳が大きくて高等な思考ができるから、
殺してはいけないし、食べてもいけないと主張します。
しかし、弱肉強食を前提に生態系のバランスが保たれている以上、
何を食べたら良くて、何を食べたらダメだという
基準はただ単に強いのか弱いのか、という尺度だけでしか合理的に説明できないでしょう。
もしも、何を食べたら良くて、何を食べたらダメなのかという基準があるとすれば、
それは一方的に人間側の都合で決めた基準でしかありません。
「牛を食べて良いのに、何故、イルカやクジラはダメなのか?」
という指摘において、我々は家畜か否かという判断で納得感を見出しています。
確かに、家畜の役割は人間に殺されて食べられることでしょう。
故に、家畜を飼育している畜産業の人々が、
家畜を「家族のようだ」と誇らしげに語りながらも、
その家族である家畜を食肉処理場へ搬送することに矛盾を生じません。
しかしその一方で、口蹄疫で殺処分される牛たちに、
食肉生産業者が涙を流す様子を見ていると、
「仮に殺処分されないとしても、いずれは殺されるのに・・・」
という矛盾を禁じ得ません。
これも、立場や状況の違いがもたらすモノの見方の差と言えるでしょう。
モノの見方は、置かれている状況や立場、さらには時代や地域や人種によって異なります。
実は、英語に関する教育論についても、同じことが言えるのではないでしょうか?
明治の開国以来、脈々と受け継がれて時代とともに変遷してきた日本の英語指導法も、
やり方や方法論に関して、海外からみれば一蹴されるかもしれません。
しかし、この方法が日本人に合った最適な指導方法だとの反論を持っています。
その意味で、全てのモノの見方には多様性が付きまとうのかもしれません。
現在、我々の身の回り日用雑貨・工業製品・食文化をいったモノのみならず、
ヒトの考え方・学術的な理論・生活慣習をいった考え方までグローバル化が進行しています。
そんな中で、今後のグローバル化において、
日本の英語教育はどう変わっていくのでしょうか?
仮に、イルカ漁のように海外の視点からの批判が日本の英語教育にあった場合、、
今までのような10年真面目に勉強しても、
使えないような英語指導を日本は死守していくのでしょうか?
たとえ学習成果が乏しく、その非効率性を指摘されても、
これが日本人に合った最適な学習方法であり、
固有の教育文化であるとの反論で防戦するのでしょうか?
または、英語指導方法にも国柄に応じた多様性があるのだと
結論づけて解決するのでしょうか?
日本人として、日本古来の伝統的文化の一つであるイルカ漁に賛成しますが、
グローバル経済を活きる日本のビジネスマンの一人として、
日本の伝統的な英語教育方法の賛成はできません。
私の意見は矛盾しているでしょうか? 皆様はいかかですか?
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