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2010.9.17発行. No46(毎週金曜日発行)
株式会社 セイガンスピーク メールマガジン
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このメールは、これまでの弊社とお名刺を交換又はメールアドレスを教えて頂いた学校関係者様にお送りしています。
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■ 今 週 の I N D E X
1.気になる最近のニュース
2.ライティングの訓練が日本人の英語力をアップ(その3)
3.日本の中の不思議な英語表現(その29)
4.スティーブン・オーストウィック自叙伝(第29話)
5.英作文コーナー(その20)
6.編集後記(メルマガ編集者らによる雑感コーナー)
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1.気になる最近のニュース
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■生活保護世帯の受験応援 埼玉県、無料の学習教室開設
http://www.asahi.com/edu/news/TKY201009110351.html
■「リーダー育成」海陽学園、学費全額免除の特別枠導入
http://www.asahi.com/edu/news/NGY201009140001.html
■教員働きぶり、保護者は教委より高評価 文科省調査
http://www.asahi.com/edu/news/TKY201009140085.html
■「いじめ減少」って本当? 文科省が全小中高調査を要請
http://www.asahi.com/edu/news/TKY201009140586.html
■不登校17万人 学校の現場は「危険な9月」対策に腐心
http://www.asahi.com/edu/news/TKY201009140587.html
■【教育動向】大学教育の中で「職業」の能力を 学術会議が提言
http://sankei.jp.msn.com/life/education/100915/edc1009152029003-n1.htm
■「英語が公用語!」まず人格、スキルが重要
http://sankei.jp.msn.com/life/education/100913/edc1009131436000-n1.htm
■「キレる子供、低年齢化」小中高校生の暴力が過去最高 文科省調査
http://sankei.jp.msn.com/life/education/100914/edc1009142203000-n1.htm
■紙よりiPad?! 簡単操作・多様性で教育現場に
http://sankei.jp.msn.com/life/education/100916/edc1009161048001-n1.htm
■日本、大学評価でアジア1位を中国に奪われる 東大26位 世界ランク
http://sankei.jp.msn.com/life/education/100916/edc1009161106002-n1.htm
■【教育動向】どの大学でも「構想力」「対話力」重視へ学術会議の提言受け
http://sankei.jp.msn.com/life/education/100916/edc1009161558004-n1.htm
■新教育の森:学校で起きた問題、第三者機関が調査 設置自治体増える
http://mainichi.jp/life/edu/archive/news/2010/09/20100911ddm013100005000c.html
■就職採用活動:「新卒要件緩和」要請 大学が企業側に
http://mainichi.jp/life/edu/archive/news/2010/09/20100915ddm012100048000c.html
■体罰:「教員名公開を」−−神戸地裁判決
http://mainichi.jp/life/edu/archive/news/2010/09/20100915ddm041040085000c.html
■キャンパる・なにコレ!?:授業にツイッターを導入 嘉悦大の松村太郎講師
http://mainichi.jp/life/edu/archive/news/2010/09/20100917dde012070082000c.html
■教員免許更新制:受講を 文科省が注意喚起
http://mainichi.jp/life/edu/archive/news/2010/09/20100917dde041010040000c.html
■閉校した高校跡地、スポーツ施設に
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20100913-OYT8T00611.htm
■私立歯科大・歯学部17校、14校で入試2倍未満
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20100914-OYT8T00766.htm
■都立高のトイレで女子生徒自殺か
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20100915-OYT8T00332.htm
■授業増で「子がついていけなくなる」51%
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20100915-OYT8T00364.htm
■学んだ技術で玩具修理、大阪・城東工科高の生徒ら
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20100916-OYT8T00236.htm
■中学生が国境越えて討論「文化の違い実感」
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20100916-OYT8T00285.htm
■金沢大付高HP改ざん、中国からアクセス千回超
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20100916-OYT8T00327.htm
■法科大学院、低迷校の補助大幅減
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20100916-OYT8T00345.htm
■校外学習時間「少ない」富山県の小中学生
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20100916-OYT8T00699.htm
■国際基督教大学に新棟、3か国語同時通訳の国際会議室
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20100916-OYT8T00730.htm
■高卒の採用試験解禁、就職戦線今年も厳しく
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20100916-OYT8T00731.htm
■養護施設から進学 あきらめないで…大学生らがエッセー集
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20100917-OYT8T00260.htm
■廃校舎、無償でいかが…夕張市が譲渡・貸与へ
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20100917-OYT8T00334.htm
■免許更新制継続、教師「廃止のはずが…」
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20100917-OYT8T00259.htm
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2.ライティングの訓練が日本人の英語力をアップ(その3)
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前回、日本人が十分なライティング能力を身に付けられれば、
日本人のアウトプット能力は向上することにつながるとの説明をいたしました。
言うまでもなく、ライティングとは、英語の文章を書くことにあり、
英作文の執筆を指していますが、
同じ英作文でも、大きく分けて2つの形式があります。
「決まっている日本語の例文を英文に訳すこと」、「自由に英文で書くこと」、
いわゆる、「和文英訳」と「自由英作文」のことですが、
これらの特徴について述べていきます。
和文英訳は、英語学習の中では一般的で、
通常、ライティングと言えば、和文英訳のことを連想する学生が多いくらい
学校の授業で偏重されています。
それは文字通り、日本語の問題文を忠実に英語で書きなおす訓練であるばかりでなく、
授業で教えた文法や語彙の理解度をチェックできるという
指導する側にとっては、指導成果を試す側面もあります。
よって、採点指針または正解基準としては、
事前に用意された正解例にどれだけ近い回答がポイントになります。
別の言い方をすれば、授業における和文英訳の出来は、
英語教師の指導内容をキチンと理解していたか?、または聞いていたか?
あるいは、既習事項を英語で再現できるか?
が生徒に問われるということになります。
そうなると、問われている構文の記憶力・再現力がモノを言う、
一種のクイズのようなものなのかもしれません。
故に、以下のようなネガティブ面の指摘がされています。
@固定的、定型的な回答を求めるあまり、自由表現学習の効果が低く、言語学習として不自然
Aつねに日本語例文を介在させなければ英語が書けなくなる
B日本語の言い回しに影響された、不自然で直訳な英語を作りやすくなる
Cライティング技能というよりも、翻訳技能であり、4技能とは少し違う別の特殊技能
D和文英訳が書けても、ライティングの本来の目的である、英語で自分の文章をスラスラと書くことはできない。
確かに、生徒が解答しようとすしても、回答パターンの選択の自由度が制約的ですし、
アタマの良い生徒ほど、英訳しようというよりも、
出題者が答えさせたい解答パターンを推理しようとします。
当然、出来栄えもそれに気付くかどうかで左右される訳です。
本来、英語表現パターンというのは無限であって、
多彩な英訳パターンが許されてもいいはずですが、
どうしても、採点の便宜上、固定的で定型的な解答が、
英語教員によって紹介されがちです。
ひどい例では、英語教員の指導力や生徒の習熟度次第で、
模範解答の暗記を強要しているケースもあるようです。
逐語訳的に事前に学習していれば別ですが、
そもそも生徒の和文英訳回答が、
教員によって事前に用意していた模範回答例とピタリと完全一致することは稀でしょう。
仮に、生徒がいくら模範解答に近い正解をしたとしても、
模範解答から若干でもズレていることで、
生徒は、「正解に近いだけで正解ではなかったんだ・・・」
曖昧でスッキリしない判定を得ることになります。
その後、「次は完全な正解を目指して頑張ろう」と生徒が思ってくれればいいのですが、
模範解答に近い回答をした生徒ではなく、
まったく模範解答からかけ離れた回答をした生徒の自信喪失は、
言うまでもないでしょうし、英作文苦手意識に拍車がかかることでしょう。
そんな訳で、和文英訳の学習あるいは授業が、
生徒にとって、効果的かつ生産的にならない場合が大いに考えられます。
そうはいっても、こうした指導が継続している理由としては、
指導・採点する側にとって、メリットがあるからでしょう。
間違いなく言えるメリットとしては、
採点・評価作業の効率性が高く、高度な採点能力もレベルも必要としないことです。
採点基準に沿って、採点作業時間も短時間、あるいは瞬時で済む・・・・
この利点が、和文英訳をして、
英語試験におけるライティング力の測定手段として見なされてきた訳です。
その反動で、和文英訳問題で高得点を狙うテクニックとして、
固定的で定形的でお決まりの構文を覚える練習こそが、
ライティング力だと疑わなかった受験生が、大学生になり、
社会人となり、仕事で自由に英文を書くことや、電子メールをすることに不自由している訳です。
それはそうと、
実際の社会生活、例えば、外国における人々が英文(手紙・e-mail等)でのヤリトリにおいて、
日本の学生が和文英訳学習のために覚えた定形的構文を本当に忠実に使用されているのでしょうか?
これはあたかも、日本語を学ぶ外国人が使う日本語教科書の教える日本語構文を
我々が日々の生活で忠実かつ正確に再現しているかどうかが疑わしい事に似ています。
英語とは、「学問」ではなく、単なる「コミュニケーションツール」と言われております。
和文英訳対策用の定型構文の機械的暗記が、
その後の生徒の発展的学習の基礎となるであろうことを否定はしませんが、
最初から将来の発展的学習を生徒へ期待するのは、如何なものでしょうか?
和文英訳学習自体の有効性を完全否定するつもりではありませんが、
いくら採点や評価が楽だからと言って、学校が、
せっかくの英語というコミュニケーションツールのうちの4技能の一つを、
単なる翻訳技能の訓練と研鑽だけに充てているとしたらもったいないことです。
そこで、来週は、「自由英作文」について解説したします。
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3.日本の中の不思議な英語表現(その29)
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私たち日本人が外国へ訪れると、街の中で不思議で不適切な日本語に出会うことがありませんか?
同じように、外国人(この場合、英語のネイティブスピーカー等)が、
日本の街中で不思議で不適切な英語表現を見ることもあるのではないでしょうか?
そんな事例をここで紹介いたします。
今回は、あるケーブルカーの車内に掲示された注意事項です。
以下のとおり、日本語での表示と英文表示がありました。
乗車に際しての注意
l 乗車定員は必ず守って下さい。(定員40名、定格積載量2600kg)
l 乗車中は危険防止のため必ず着座するかテスリにおつかまり下さい。
l 緊急の場合は『インターホン』で係員に連絡して下さい。
l 車内への火気や危険品(発火、引火性のあるもの)は持ち込まないでください。
l 車両内は禁煙です。おタバコはご遠慮下さい。
Attention to the visitor
l Please
follow the ride capacity by all means ( Capacity:40 passengers, Loading:2600 kg
)
l Please
hold onto the handrail whether you make a sitting for prevention of danger
by all means while you take it.
l Please
contact a person in charge with “an intercom “ in the case of the emergency
l Please
do not bring in the fire to the inside of car and danger product.
l No
smoking!
これでは、まさに日本語を直訳した英文であり、ネイティブは違和感を覚えます。
そこで、次のように改訂案を作成してみました。
Attention Visitors
l Maximum
capacity:40 passengers (2600kg)
l Please
hold onto the handrail at all time
l In case
of emergency, please use the intercom
l Please
refrain from bringing flammable or otherwise dangerous items inside the car.
シンプルかつ、分かりやすいのではないでしょうか?
ある読者様によれば、このコーナーを英語授業で取り入れているとのご連絡も頂戴しております。
また、読者様からの「日本の間違った英文」についてのご情報・写真もお待ちしています。
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4.スティーブン・オーストウィック自叙伝(第29話)
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毎回、講評連載中の弊社のスティーブン・オーストウィックによるコーナーです。
彼自身のこれまでの人生の歩みのほか、随筆、詩などを掲載しております。
Howdy to you
all out there.
Not a lot of time to do
very much in the way of
putting together any
poetry for you this week –
‘Thank god for that’ I
can imagine quite a lot of you saying.
Anyway, what with the
weather still making us all feel
lethargic and generally
a bit washed out and all the
numerous other tolls in
life that most of us have to deal
with it is still
important to have a good old laugh from
time to time, isn’t
it?. Laughing is very healthy as I
am
sure most of you are aware,
it helps us to exercise facial
muscles and other
muscles we never thought we had
and it is very good for
the
heart and lungs, as well
as for reducing stress
– it also makes us look
better and makes us more attractive to others.
With that said, here is something that
might just
get you exercising a bit
through laughing, not one of
my jokes, but one I
heard recently which really
tickled me ….
Hahahahahahahahahahahahahahahahahahahah
A Chinese walks into a
bar in America late one night
and he saw Steven
Spielberg.As he was a great fan of
his movies, he rushes
over to him, and asks him for his
autograph.- Instead,
Spielberg gives him a slap and
says, "You Chinese
people bombed our
Pearl Harbour, get outta
here."
The astonished Chinese
man replied, "It was not the
Chinese who bombed your
Pearl Harbour, it was the Japanese".
"Chinese, Japanese,
Taiwanese, you're all the same," replied
Spielberg. In return,
the Chinese gives Spielberg a slap and
says, "You sank the
Titanic, my forefathers were on that ship.
" Shocked,
Spielberg replies, "It was the iceberg that sank the ship, not me.
"The Chinese
replies, "Iceberg, Spielberg, Carlsberg, you're all the same."
See you next week.
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5.英作文コーナー(その20)
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■このコーナーでは、日常の学校で教職員の方が遭遇するかもしれないシーンにおける
「とっさのひとこと」を英語で言えるように養成します。
もちろん読者様の中には、
英語科の先生方も多くいらっしゃるかと存じますが、是非ともご参加下さい。
ご承知の通り、市販の英会話の本の中には、
ネイティブスピーカーの目から見て、不適切な表現が少なくありません。
しかし、そうは言っても、日本人である私達がそれを見抜くのは容易ではないため、
本の中の例文を機械的に必死に覚えようとしてしまいます。
そもそも、実際に外国人と英会話をするためには、
英会話の本を読むだけ(暗記するだけ)では不十分であり、
実際に、会話(使用・応用)して、初めてモノにできると言えるでしょう。
またさらに言うと、単に使うだけもまだ不十分で、
間違ったり、忘れたり思い出したりが繰り返されて、初めて自分のモノになるのではないでしょうか?
人はすぐに覚えたモノほど、直ぐに忘れるものですし、考えた数だけ記憶は増えますし、
苦労して覚えたものほど忘れにくいモノであることは、
これまでの皆様の学習経験からご承知の通りです。
従いまして、このコーナーでは、問題文とその対訳を安易に併記する方法を廃しまして、
とりあえずご自身の今の英語力を駆使して悩みながら答えを紡ぎ出して頂くという手法を
採らせて頂きました。
故に各質問には、特定の模範回答を用意しておりません。
また、その模範解答を紹介し、暗記を促すつもりもありません。
解答は、読者様の数だけ存在しますし、様々な言い方が可能なので、
どうか気軽にご回答をお送り下さい。
おそらくは、短くセンテンスで解答することも十分可能でしょうが、
せっかくですから、
是非、ご自身の英語表現力を試す意味で、
「冒険的な長めの英作文」に挑戦されることをお勧めいたします。
なお、お送り頂いたご回答へは、弊社の外国人講師が丁寧に添削してメールで返信します。
自分の文章がネイティブスピーカーによって添削されて、
違うカタチとして生まれ変わることは、なかなか愉しいものです。
他人の作った文章の丸暗記ではなく、
自分の文章の再認識こそが、本当に身に付く表現方法と言えるのではないでしょうか?
このコーナーが皆様の英語力アップに貢献できれば幸いです。
●ご質問その1(問題文をクリックして自作回答をメールして下さい)
●ご質問その2(問題文をクリックして自作回答をメールして下さい)
皆様からのご回答をお待ちしています。
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6.編集後記(メルマガ編集者らによる雑感コーナー)
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■文科省が実施した調査で、今年の春(2010年度)の新卒就職率はなんと、60.8%でした。
公的な調査ですから、計上基準の甘さも加味すると、
実態としては、全国の新卒54万人の約半数は、今年就職できなかったという結論でしょうか。
この半数の大多数が就職浪人として、再度、来年度の就職戦線に参入してくるのですから、
このまま不況が続けば、来年度の新卒就職率は一層の悪化をするかもしれません。
こうした中、自校生の就職率を上げたい大学側は、
在校する学生がいい就職ができるように様々な取り組みをしておりますが、
中でも、埼玉の聖学院大学は、いわゆる「面倒見のいい大学」として脚光を浴びています。
@大学生の基礎学力欠落を補うための「入学前準備教育」の実施(独特の授業方式や自家製テキスト)
A就職活動対策としての夏期集中講座の開催
B小規模大学であるが故に可能な「クラスアドバイザー」担任制度、1人あたり生徒14名の面倒をみる
C「ラーニングセンター」という入学後学生支援センターが、勉強の仕方、ノートの取り方をサポート
D校内諸業務(郵送発送・オープンキャンパス・図書館運営)外部に委託せず、同校学生をアルバイト採用
E教職員全員総出で一件一件丁寧に電話して集めた、最新、かつ鮮度の高い就職情報を校内に掲示
F就職指導担当職員が企業へ直接訪問し、企業に合っているであろう特定の学生を企業へ売り込み
G大学食堂へ企業40社以上を招いて、大学内で企業説明会を開催
こうした学生のための「ドブ板営業」については、一部から批判があるものの、
学生アンケートによれば、同校入学の理由として、
「面倒見のよさ」を挙げた新入生が46%を占め、
さらに、卒業生9割の大学満足度が、
100点満点中80点以上で評価されている事実は、特筆すべきではないでしょうか?
ほとんどの大学は、人気を高めて偏差値を挙げていく戦略を取ってきている中で、
同大学は、あえて偏差値50以下の顧客層(学生層)、いわゆるニッチだけを狙い、
低偏差値を育成していくという手法をあえて取ってきたそうですので、
その意味で、過保護との批判も覚悟で、
あえてきめの細かい顧客サービスに徹していく姿勢に私は共感を持っています。
教育業がサ―ビス業であることに、違和感を持つ先生が多いことでしょう。
しかし、親の側からすれば、義務教育ではない教育とは、
子供の将来にメリットがあるかどうか?
お金を払った分、もしくはそれ以上のサービスが受けられるか?
というサービス業的な見方を学校に対してしていることも事実です。
日本経済のグローバル化によって、市場の国際化が進み、
日本国内での生産コストと海外生産コストの容易な比較が可能になった現在、
国内生産コストの一つである新卒労働者の採用(コスト)に対して企業は慎重的です。
卒業しようとしても約半数の学生が新卒として就職できない現実、
さらには少子化によって、間違いなく段々生徒が集まらなくなる現実を踏まえると、
現在の教育関係者の目線で「過保護なサービス」としかみなされない聖学院大学の手法が、
いずれ将来の全ての非義務教育の教育機関にとっての
「スタンダードサービス」になるのかもしれません。
皆さんはどう思われますか?
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