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2010.9.10発行. No45(毎週金曜日発行)
株式会社 セイガンスピーク メールマガジン
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このメールは、これまでの弊社とお名刺を交換又はメールアドレスを教えて頂いた学校関係者様にお送りしています。
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■ 今 週 の I N D E X
1.気になる最近のニュース
2.ライティングの訓練が日本人の英語力をアップ(その2)
3.日本の中の不思議な英語表現(その28)
4.スティーブン・オーストウィック自叙伝(第28話)
5.英作文コーナー(その19)
6.編集後記(メルマガ編集者らによる雑感コーナー)
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1.気になる最近のニュース
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■奨学金の返還滞納、10年で2.6倍 文科省が報告書
http://www.asahi.com/edu/news/TKY201009020371.html
■3〜6歳に英語教育 南アの「バイリンガル幼児園」
http://www.asahi.com/edu/news/TKY201009060349.html
■日本の教育予算、OECD最下位 GDP比3.4%
http://www.asahi.com/edu/news/TKY201009070447.html
■【都道府県伝統の教育】福井県 学力日本一の秘密
http://sankei.jp.msn.com/life/education/100905/edc1009051909000-n1.htm
■成績評価は「ゆとり」継続 小中高、新しい学習指導要領本格実施へ
http://sankei.jp.msn.com/life/education/100905/edc1009051941004-n1.htm
■【教育動向】企業が求める≪子どもに必要な能力≫とは?
http://sankei.jp.msn.com/life/education/100907/edc1009072104009-n1.htm
■英語が公用語!管理職の条件…会社のサポートは
http://sankei.jp.msn.com/life/education/100908/edc1009081417002-n1.htm
■少人数学級
http://mainichi.jp/life/edu/archive/news/2010/09/20100904ddm013070004000c.html
■学校なぜやめる? 卒業までに高校5.9%、大学12.6%が中退
http://mainichi.jp/life/edu/archive/news/2010/09/20100904ddm013100002000c.html
■お試し留学:7000人、滞在2週間から 文科省、来年度17億円要求
http://mainichi.jp/life/edu/archive/news/2010/09/20100904dde041010005000c.html
■熱中症対策:学校に水筒OK?だめ? 水分補給で予防 対応は各校の裁量に
http://mainichi.jp/life/edu/archive/news/2010/09/20100908ddm013100150000c.html
■猛暑:小中学校、四苦八苦 冷房設置1割のみ 授業短縮、運動会延期、校長室を開放…
http://mainichi.jp/life/edu/archive/news/2010/09/20100907ddm041040142000c.html
■豊田市の中3、35人学級一律実施
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20100907-OYT8T00280.htm
■プールの水 1か月出しっ放し…都立練馬高
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20100907-OYT8T00366.htm
■小学英語 教材存続へ
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20100907-OYT8T00652.htm
■米紙、先生6000人を格付け…「指導力」実名で公開
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20100908-OYT8T00410.htm
■幼児の教育費月1000円未満の世帯…23.3%
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20100908-OYT8T00549.htm
■神奈川の公立高卒業後進路、進学が過去最高
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20100908-OYT8T00785.htm
■細やかな指導、魅力ある学校に…佐賀県が少人数学級導入
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20100909-OYT8T00350.htm
■高卒求人、岐阜県は1992年度以降最低
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20100909-OYT8T00522.htm
■過酷な暑さ「子供の姿悲痛」…小中学校エアコン設置検討
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20100909-OYT8T00722.htm
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2.ライティングの訓練が日本人の英語力をアップ(その2)
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日本人は英語のアウトプットが下手だと言われ続けています。
故に、受験生もアウトプット問題が苦手とする傾向があります。
そもそも言語学習というのものが、
バランスのとれたインプットとアウトプットが理想とされています。
現に、我々は、日本語をそうやって学び、実践し、そしてモノにしてきました。
言葉をアウトプットのためには、前提としてインプットが必要で、
インプットを効果的にしていくためには、アウトプットをしていくことが必要で、
こうした繰り返しが効果的で、言語学習の近道であることは、議論の余地はないでしょう。
しかし、日本の英語教育で言えば、なかなか両者のバランスのとれた学習が
されていない例の方が多いのではないでしょうか?
アウトプットである、スピーキングとライティングの授業は、
学校のカリキュラム上、1週間に1〜2回など時間的な制約があります。
その上、各生徒へ充てられる時間も制約的で、
仮に40人のクラスが正味40分のスピーキングの授業をしたとしても、
生徒一人あたりのネイティブ講師との英会話時間は最大でも1分以下という計算です。
こうした貴重なスピーキングの授業にもかかわらず、
生徒は誤った回答をしないよう、つまりクラスで恥をかくことを避けるため、
スピーキングをしようという意思よりも、
むしろ、英語教師の求める答えを無難に解答しようとするように努めがちです。
生徒にしてみれば、教師から指された瞬間に無事に上手く答えられるか?
こうした不安で緊張の時間でしかないという生徒の声も少なくありません。
したがって、一度指されてしまえば、自分の出番が終り、あとはもう安心・・・
これでは、スピーキングの時間というよりも、
恥をかかないようにしなくてはならない恐怖と緊張の時間でしかありません。
日本人の文化とは「恥の文化」といわれており、
人の目を大切にするので、周囲に対する気遣いや心配り、
謙虚さや協調性などといった良い面をもたらしている半面、
人目を気にするあまり、
自信の無い行為は絶対に挑戦したがらない面ももたらしています。
「英語は下手なので人前で話したくない。」
学校という学びの場であっても、失敗を恐れ、人目を気にするこんな学生でも、
放課後、ネイティブの英語教師と一対一になると、
恥を心配すべき人前ではないので、
安心して、下手でも英語を話そうとします。
こうした日本人の特質を考えると、
アウトプット学習としては、スピーキングよりも、
ライティングの方が効果的なのではないでしょうか?
ライティングならば、人前で恥をかかずにアウトプットできますし、
スピーキング自体は、瞬時に無意識に頭の中で作文をすることですし、
もし作文であるライティングに自信が付けば、
おのずとスピーキングに反映されていくはずです。
もしも、学校の授業で、十分なライティング能力が身に付けば、
確実に、日本人のアウトプット能力が向上することでしょう。
コミュニケーション手段が進化している昨今、
ライティング能力はスピーキング以上に多くの分野で必要とされています。
ライティングは、和文英訳と自由英作文の2つに大別されますが、
次回は両者の比較と弊社の新たな取り組みについてご紹介いたします。
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3.日本の中の不思議な英語表現(その28)
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私たち日本人が外国へ訪れると、街の中で不思議で不適切な日本語に出会うことがありませんか?
同じように、外国人(この場合、英語のネイティブスピーカー等)が、
日本の街中で不思議で不適切な英語表現を見ることもあるのではないでしょうか?
そんな事例をここで紹介いたします。
今回は、あるデパートの中のスーツケース売り場で見つけた英文の商品宣伝文です。
ちなみに、原文で、”airclaft”となってましたので、
ここでは“aircraft”へと変えておきましたが、
同じく原文の“bord”は、どうしていいのか分らず、そのままに記します。
Cross the Date Line
There is a plenty of people waiting at the airport to go
abroad.
After check in , bord to the aircraft escaping from the noise
behind.
Aircraft is ready to the sky in uneasiness and expectation
of passengers.
私は上記文の意味がわかりませんでした。
詞なのか、散文なのか、中途半端なスタイルなうえに、
最後の文章の、「期待と不安を乗せて飛行機は空への旅路に就こうとしている・・・」
らしき表現は、これを読んだネイティブに対して
「搭乗者の不安を抱えたまま飛行機が離陸しようとしている」
という印象を与えることになるでしょう。
そもそも、肝心のスーツケースという商品の宣伝になっていない点は致命的です。
そこで、原文を生かしつつ、あくまでも商品宣伝ということに主眼を置いて、
ネイティブの目線で下記の通り、シュールな訂正案を作ってみました。
Crossing (international)
time zones can be challenging.
The airport is crowded and
many travelers are waiting for their flights.
After
checking in and boarding the airplane they feel uneasy and anxious
as
the aircraft lifts-off.
Soon
panic sets-in and the passengers fear for their lives,
but
can take comfort in knowing their suitcases will survive.
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4.スティーブン・オーストウィック自叙伝(第28話)
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毎回、講評連載中の弊社のスティーブン・オーストウィックによるコーナーです。
彼自身のこれまでの人生の歩みのほか、随筆、詩などを掲載しております。
Hi everybody.
Hope all is well. Here is another short poem for
you to get your teeth into –
the inspiration for this poem came from a
meeting I had today with a very
famous language education company based here in
Japan that is trying to
promote a foreign education product in
Japan. This is usually a very
difficult
thing to do unless the product has had some
changes made to allow it to fit into
the Japanese market place. In this case the product is very British
and totally
unchanged.
It is an expensive product and for someone like myself would be
near impossible to promote, but some things are
just so easy for some
companies especially when they are well
connected and have perfected the
art of pulling the wool over the eyes of the
nation it makes a lot of money inside.
Better stop there I think. Please read the poem and I will be back
next week.
Until then, keep well.
Right key, wrong door
I had a visit from a man today.
He came over
to see me for something to say.
He’s
promoting a product not born in this land.
But developed
in the UK by a British hand.
Not born on
these shores limits opening doors.
Well usually
it does and in my case it would.
Not because
my product’s bad or that I’m no good.
This land is
not mine though my seed I have spent.
To create the
next generation to continue the fight.
To divide up
all the wrongs to equal one right.
This man that
I met is of this land.
And to help
sell a product that is not of these shores.
Is easy for
him because he can open the doors.
The doors I
can’t open, although I have the key.
But what use
is a key if a door has no lock.
What use is a
hard place without a rock?
What use is a
ship if it cannot dock?
Out at sea
with no port to sail.
But in this
land he was homegrown.
So he will do
good sales but not on his own.
He needs help
and backing and links.
And that’s the
bit for me that stinks.
At the end of
the talk he got up and said.
“I now have
many ideas in my head”.
“And so have
I”, I said.
Not because I
had, well,. maybe one or two.
There will
come a day when I will be able to say.
“You can’t
compete with me”.
“And I don’t
need to compete with you”.
I won’t go
into it anymore today.
That’s enough
from me.
I’ll go home
now without anymore to say.
A poem by Stephen Austwick.
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5.英作文コーナー(その19)
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■このコーナーでは、日常の学校で教職員の方が遭遇するかもしれないシーンにおける
「とっさのひとこと」を英語で言えるように養成します。
もちろん読者様の中には、
英語科の先生方も多くいらっしゃるかと存じますが、是非ともご参加下さい。
ご承知の通り、市販の英会話の本の中には、
ネイティブスピーカーの目から見て、不適切な表現が少なくありません。
しかし、そうは言っても、日本人である私達がそれを見抜くのは容易ではないため、
本の中の例文を機械的に必死に覚えようとしてしまいます。
そもそも、実際に外国人と英会話をするためには、
英会話の本を読むだけ(暗記するだけ)では不十分であり、
実際に、会話(使用・応用)して、初めてモノにできると言えるでしょう。
またさらに言うと、単に使うだけもまだ不十分で、
間違ったり、忘れたり思い出したりが繰り返されて、初めて自分のモノになるのではないでしょうか?
人はすぐに覚えたモノほど、直ぐに忘れるものですし、考えた数だけ記憶は増えますし、
苦労して覚えたものほど忘れにくいモノであることは、
これまでの皆様の学習経験からご承知の通りです。
従いまして、このコーナーでは、問題文とその対訳を安易に併記する方法を廃しまして、
とりあえずご自身の今の英語力を駆使して悩みながら答えを紡ぎ出して頂くという手法を
採らせて頂きました。
故に各質問には、特定の模範回答を用意しておりません。
また、その模範解答を紹介し、暗記を促すつもりもありません。
解答は、読者様の数だけ存在しますし、様々な言い方が可能なので、
どうか気軽にご回答をお送り下さい。
おそらくは、短くセンテンスで解答することも十分可能でしょうが、
せっかくですから、
是非、ご自身の英語表現力を試す意味で、
「冒険的な長めの英作文」に挑戦されることをお勧めいたします。
なお、お送り頂いたご回答へは、弊社の外国人講師が丁寧に添削してメールで返信します。
自分の文章がネイティブスピーカーによって添削されて、
違うカタチとして生まれ変わることは、なかなか愉しいものです。
他人の作った文章の丸暗記ではなく、
自分の文章の再認識こそが、本当に身に付く表現方法と言えるのではないでしょうか?
このコーナーが皆様の英語力アップに貢献できれば幸いです。
●ご質問その1(問題文をクリックして自作回答をメールして下さい)
●ご質問その2(問題文をクリックして自作回答をメールして下さい)
皆様からのご回答をお待ちしています。
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6.編集後記(メルマガ編集者らによる雑感コーナー)
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■MICEをいう言葉を知っていますか?
(M)Meeting、(I)Incentive、(C)Convention、(E)Exhibition
の4つのビジネス・セグメントの頭文字をとった造語で、
「国際会議」や「企業向け旅行」や「展示会」や「イベント」の総称のことを指します。
現在、世界中で、MICEは経済活性化の一つの手法として注目されています。
御存じのとおり、新卒学生たちの雇用を確保していくためには、
日本は今後も持続的に経済成長を続ける必要があり、
海外の人へモノやサ―ビスを販売すること、
つまり輸出に得られる外貨獲得は日本の生命線になっております。
しかし近年、新興国の台頭により、
従来の輸出依存型の外貨獲得方法からの転換が問われていますが、
新たな経済成長戦略の一つとして、
観光立国化の方針を日本政府が打ち出したのも、
1000万人もの旅行者を日本へ呼び込むことで得られる
観光収入に着目しているためでしょう。
ちなみに観光収入が旅行者個人によってもたらされる経済効果だとすれば、
MICEは、個人のみならず企業によってもたらされる経済効果と言える訳ですが、
その経済規模たるや、一昨年、札幌で行われた「国際顕微鏡学会議」は、
55カ国、2000人が参加し、経済効果は1開催で6億円でした。
同年、東京で行われた「国際宝飾展」は出展者・来場者の経済効果は51億円、
その他商談などによる取引金額は150億円にものぼると推定されています。
もしも、MICE開催に伴う年間の経済効果の合計が、9000億円ともなれば、
日本の国内書籍出版売上額と同規模の一大ビジネスであるという位置づけもできます。
さらには、こうした国際会議や見本市等の開催がもたらすものは、
単に経済効果だけでなく、学術や文化の伝播・イメージアップという金額では表せないような
無形資産をもたらしてくれます。
たとえば、「国連気候変動枠組み条約開催会議」が京都で開催された結果、
「京都議定書」(Kyoto Protocol)として、世界にKyotoという地名が知れ渡り、
以後、観光客の増加をもたらしているばかりでなく、
世界の外交や政治にも大きな影響力をももたらしている事もご存じのとおりです。
つまり、MICEは、経済効果(雇用創出効果)、社会的文化促進効果、ツーリズム効果、
そして、終局的には政治的・外交効果が期待できます。
現在、国際会議の開催件数だけで言えば、
第一位がアメリカ、二位がフランス、三位がシンガポール、日本は第四位ですが、
国際会議、すなわちMICEの誘致は、単に施設の規模・会場設備の充実さ・アクセスの優位性といった
ハード面のアピールだけで決定されるものではありません。
かといって、コンベンションセンターと宿泊施設、レストラン、エンターテイメントが、
機能的に相互に作用するような工夫や仕掛けといったソフト面をアピールしたとしてもまだ不十分です。
実は、こうした面に加え、
国際機関や国際社会に対して、MICEの開催を提案、アピール、交渉できるような
人材の存在こそが重要だと言われています。
日本が第四位にいる理由は、主にハードやソフトに優位性があったからでしょうが、
近年、MICEのもたらす利益に気付き始めた韓国や中国などは莫大な予算を投じて、
急ピッチで誘致手段の拡充を始めています。
特に日本以上の少子高齢化に悩む第12位の韓国は、いずれ数年で日本を凌駕するとみられ、
結果、日本でのMICEの減少が危惧されています。
そんな懸念があってか、多くの国際会議施設を有する東京都は独自に、
都内のホテル、会議施設、旅行会社及び会議運営会社等に勤務する社員向けの
「MICE対策用の人材育成講座」を3年前から実施しています。
当該講座の講師によれば、
一番の課題が受講者の英語コミュニケーション能力の脆弱さだそうです。
ほとんどの受講者の英語習熟度が、一般的なサラリーマン同様、
自身の学生時代の英語学習に依存していることを考えると、
今後の国内経済規模縮小化にあって新外貨獲得手段であるところの
日本へのMICE誘致活動が、日頃の学校での英語授業の出来如何に直結しているように思いますが、
皆さんはどう思われますか?
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